報道発表

日・マラウイ外相ワーキング・ディナー

令和6年8月24日
日・マラウイ外相ワーキング・ディナー前のフォトセッション
ナンシー・テンボ・マラウイ外務大臣を出迎える上川外務大臣

 8月24日、午後7時45分から約80分間、上川陽子外務大臣は、ナンシー・テンボ・マラウイ共和国外務大臣(Hon. Nancy Tembo, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Malawi)との間で、日・マラウイ外相ワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
    1. 上川大臣から、両国の外交関係樹立60周年の年にテンボ大臣をお迎え出来たことを大変喜ばしく思う旨述べた後に、同国へのJICA(国際協力機構)海外協力隊の累積派遣数が世界最多であることを紹介しつつ、法の支配をはじめ基本的価値や原則を共有する同国と、自由で開かれた国際秩序の維持・強化やWPSを含む人間の尊厳の確保に向けて一層連携したい旨を述べました。
    2. これに対し、テンボ大臣は、これまでの日本からの人材育成をはじめとする支援に謝意を示すとともに、JICA海外協力隊員がマラウイの開発課題の解決や相互理解の深化に寄与してきたことに触れつつ、両国の強固な友好関係を更に発展させるべく、上川大臣と連携していきたい旨を発言しました。また、法の支配や民主主義、WPSの重要性を指摘しました。
  2. 二国間関係
    1. 上川大臣から、マラウイが深刻な食料不安に直面していることを受け、日本と して国連世界食糧計画(WFP)を通じた食糧援助を決定したことを伝えました。
       また、上川大臣から、マラウイ首都の幹線道路改修支援による地域の連結性強化、電力インフラの整備、鉱山開発分野等での人材育成により、引き続きマラウイの経済発展に寄与したい旨を述べました。これに対して、テンボ大臣は、50年以上にわたる農業、教育、保健、電力インフラといった幅広い分野における、日本からの質の高い開発協力に謝意を表明しました。
    2. また、上川大臣は、マラウイに進出している日本企業のCSR活動に触れつつ、日本企業の同国への貿易・投資拡大を一層促すために、ビジネス環境の改善を期待する旨を述べました。これに対して、テンボ大臣からは、日本企業によるマラウイへの更なる投資への期待が示されました。また、鉱物資源のポテンシャルに言及しつつ、鉱業分野における人材育成等の日本の支援に対する期待が表明されました。
  3. 国際場裡での協力
     両大臣は、地域・国際社会の諸課題についても意見交換を行い、ウクライナ情勢、拉致問題を含む北朝鮮への対応を始めとする東アジア情勢、安保理改革を含む国連の機能強化、軍縮・不拡散、WPS等についても、引き続き連携していくことを確認しました。

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