報道発表
タンザニアに対する無償資金協力(「キゴマ港改修計画」)に関する書簡の交換
令和6年7月11日
7月11日(現地時間同日)、タンザニア連合共和国のダルエスサラーム市において、三澤康駐タンザニア連合共和国日本国特命全権大使と、ナトゥ・ムワンバ・タンザニア連合共和国財務省次官(Dr. Natu E. MWAMBA, Permanent Secretary, Ministry of Finance of the United Republic of Tanzania)との間で、2022年2月4日に署名・交換済みの無償資金協力「キゴマ港改修計画」(27億2,600万円)について、世界的な物価高騰に伴う資機材価格や輸送費の高騰等の事情から、贈与の限度額を32億7,400万円に変更することに関する書簡の署名・交換が行われました。
- タンザニア西部のタンガニーカ湖に面するキゴマ港は、ダルエスサラーム市から陸路(鉄道・道路)を経て同港に至り、同港から水路を経てブルンジ、コンゴ(民)、ルワンダ、ザンビアへと通じる中央回廊上に位置する物流及び人の移動の拠点ですが、施設の老朽化が深刻です。
- この協力は、キゴマ港において、旅客埠頭の改修、貨物倉庫の建設及び旅客埠頭へのアクセス道路の舗装を行うことにより、旅客の乗降や荷役の安全性・効率性の改善を図り、もって中央回廊上の交易、輸送の改善に寄与するものです。これにより、船舶が岸壁に直接接岸できない現状を改善することで、旅客の乗船・下船に要する時間を短縮し、同港の旅客輸送機能が効率化されることが見込まれます。
- 我が国は、2022年(令和4年)8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、アフリカにおける持続可能な経済成長やアフリカ域内貿易の強化・国際的ビジネス環境の醸成の重要性を訴えており、この協力はそれらの課題の克服に資するとともに、中央回廊上の港湾整備を通じて持続的経済成長に必要な交通・物流の効率化に資するものであり、SDGsゴール8(経済成長と雇用)及びゴール9(インフラ、産業化、イノベーション)にも貢献するものです。
(参考)タンザニア連合共和国基礎データ
タンザニア連合共和国の面積は約94.5万平方キロメートル(日本の約2.5倍)、人口は約6,550万人(2022年(令和4年)、世界銀行)、1人当たりの国民総所得(GNI)は1,200米ドル(2022年(令和4年)、世界銀行)。