報道発表
アフガニスタンに対する無償資金協力「麻薬対策能力強化計画(UN連携/UNODC実施)」に関する書簡の交換
令和6年7月4日


7月4日、東京において、上川陽子外務大臣とガーダ・ワーリー国際連合薬物・犯罪事務所事務局長(Ms. Ghada Waly, Executive Director, United Nations Office on Drugs and Crime(UNODC))との間で、供与額15.14億円の無償資金協力「麻薬対策能力強化計画(UN連携/UNODC実施)」に関する書簡の交換が行われました。
- アフガニスタンでは、違法薬物の原料となるケシが歴史的に広く栽培されており、また、不安定な経済状況や違法薬物使用者に対する治療サービスが限定されていること等を背景として、近年、違法薬物使用者が増えています。違法薬物による健康被害が深刻な状況にあることから、違法薬物使用の減少による需要抑制と、ケシの栽培量減少による供給抑制の両面からの支援が求められています。
- この協力は、アフガニスタン3県(ヘルマンド県、カンダハール県及びバダフシャーン県)において、ケシ代替作物の栽培促進及び違法薬物使用の削減等を支援します。違法薬物生産の削減及び違法薬物使用に伴う健康被害の低減を図ることで、同国の人々の健康的な生活の確保及び持続的・自立的発展のための支援に寄与することが期待されます。
- なお、この協力は、アフガニスタンへの人道支援を目的として実施するものです。
(参考)アフガニスタン基礎データ
アフガニスタンの面積は、約65.2万平方キロメートル(日本の1.7倍)、人口は3,893万人(世界銀行、2020年)、1人当たり国民総所得(GNI)は約380米ドル(世界銀行、2021年)。