報道発表

上川外務大臣とウォックナー政府間開発機構(IGAD)事務局長とのワーキング・ランチ

令和6年6月12日
ウォックナーIGAD事務局長を出迎える上川外務大臣
ウォックナーIGAD事務局長と握手をする上川外務大臣

 6月12日、午後0時45分から約70分間、上川陽子外務大臣は、ウォックナー・ゲベイョウ政府間開発機構事務局長(Dr. Workneh Gebeyehu, Executive Secretary, Inter-Governmental Authority on Development (IGAD) )とワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、先般のアフリカ出張に触れつつ、アフリカの経済成長及び平和と安定を実現する方策をアフリカと共に創っていきたい旨言及した上で、IGADのアフリカの角地域の平和と安定への貢献について高く評価する旨述べました。ウォックナー事務局長からは、日本の外務大臣とIGADとの会談の歴史的意義を強調の上、アフリカの角地域の課題及びIGADの重要性を指摘しつつ、IGADによる取組についての説明がありました。
  2. また、上川大臣から、アフリカの角地域における日本のこれまでの二国間協力の一環としての取組を紹介し、「アフリカの問題をアフリカ自身で解決する」とのアフリカの姿勢を重視しつつ、アフリカの角地域の平和と安定の確保に向け、IGADと引き続き連携していく旨述べました。これに対し、ウォックナー事務局長は、日本政府のこれまでの取組に対する謝意と評価を示すとともに、今後とも、日本からの支援が必要であることを指摘しつつ、日本と引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。
  3. ウォックナー事務局長から、上川大臣の女性・平和・安全保障(WPS)に関する取組を高く評価する旨述べたところ、上川大臣から、日本のIGADに対する支援によりエチオピア連邦民主共和国で5月に開催されたスーダン共和国の文民勢力の会合に女性が約180名参加したことは、紛争被害の保護の対象であると同時に、平和・安全保障の主体者でもある女性の声を意思決定に反映しようとするWPSの観点から、高く評価される旨述べました。双方は、こうした取組の重要性を確認の上、これらを積み上げていくことで、アフリカの平和と安定に貢献していくことで一致しました。
  4. 双方は、本年8月のTICAD閣僚会合、来年8月のTICAD 9が日本で開催されることを念頭に、アフリカの角地域の平和と安定に向けて引き続き協力していくことを確認しました。
(参考)IGAD(政府間開発機構)

 1986年、東アフリカ地域の干ばつ対策及び経済開発のため、政府間干ばつ・開発機構(IGADD: Inter-Governmental Authority on Drought and Development)が設立。1996年、より幅広い地域協力の促進を図るために機構改革を行い現名称に改称。主な活動分野は、(1)農業と環境、(2)経済協力と地域統合、(3)保健と社会開発、(4)平和と安全。以下の8か国が加盟。
 ウガンダ共和国、エチオピア連邦民主共和国、エリトリア国、ケニア共和国、ジブチ共和国、スーダン共和国、南スーダン共和国、ソマリア連邦共和国。


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