報道発表
日・タイ外相会談
令和6年5月22日


5月22日、午後15時35分から約55分間、上川陽子外務大臣は、訪日中のマーリット・サギアムポン・タイ王国外務大臣(H.E. Mr. Maris Sangiampongsa, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Thailand)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、マーリット外相の就任に祝意を述べるとともに、能登半島地震に際して、タイから寄せられた支援に対する謝意を表しました。その上で、両国の「包括的戦略的パートナーシップ」を深化させるため、緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、マーリット外相は、就任後の祝意に感謝する、日本の友人として、能登半島地震で被災された地域の一刻も早い復興をお祈りしている、両国関係を更に発展させるために上川大臣と協力していきたい旨述べました。
- 二国間関係について、上川大臣から、昨年12月の日・タイ首脳会談で表明された日本からの短期ビジネス出張者への査証免除措置の実現について改めて謝意を述べるとともに、更なる投資促進のため、ビジネス環境の向上に資する社会保障協定の早期締結に向けて、交渉を加速化していきたい旨述べました。また、上川大臣から、両国の人的往来を更に活発にすべく、両国で緊密に連携していきたい旨述べました。これに対し、マーリット外相から、これまでの日本からタイへの投資に対する謝意が述べられるとともに、タイから日本への投資も増加しており、双方向の経済交流を一層活発にしていきたい旨発言がありました。また、両外相は、経済面に加え、様々な分野での協力を強化することも確認しました。
- 両外相は、ミャンマー情勢、ガザ情勢、東アジア情勢等の地域・国際情勢についても意見交換を行いました。また、上川大臣から女性・平和・安全保障(WPS)を主要外交政策の一環として力強く推進していることにも言及し、WPS推進のために連携していきたい旨述べました。