報道発表
ジブチ共和国に対する橋梁建設のための無償資金協力に関する書簡の交換について
令和6年1月22日
1月22日(現地時間同日)、ジブチ共和国の首都ジブチ市において、原圭一駐ジブチ共和国日本国特命全権大使とマハムッド・アリ・ユスフ・ジブチ共和国外務・国際協力大臣(H.E. Mr. Mahmoud Ali Youssouf, Minister for Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Djibouti)との間で、供与限度額を59億4,400万円とする無償資金協力「パルマレ道路橋梁建設計画」に関する書簡の交換が行われました。
- パルマレ道路は、アンボリ川により分断されるジブチ市の東西を結ぶ主要な道路であり、市内で最も交通量が多く、かつ、アンボリ川を渡河するために大型車が通行できる唯一の道路です。エチオピアとの輸出入を担う貨物車両も多く利用しており、国際物流道路として重要な機能も有しています。
- 一方、アンボリ川は、年間を通して涸れ川である期間が長いため、パルマレ道路の渡河部分には橋がなく、川の増水時には道路上を水が流れる構造となっています。このため、近年、多雨化の傾向が見られる中、大雨の度に道路が冠水して渡河できなくなり、物流サービス業を中心とする同国の経済及び国民の日常生活に多大な影響を与えています。
- このような状況を受け、パルマレ道路において橋梁の建設及び道路の改良などを実施することにより、交通容量の拡大及び洪水発生時の安定的な交通手段の確保を図り、もって同国の都市交通機能の強化及び「アフリカの角」地域の物流円滑化に寄与するものです。
- 我が国は、2022年8月に開催したTICAD8において、質の高いインフラ投資の推進を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)ジブチ共和国基礎データ
ジブチ共和国の面積は約2万3,200平方キロメートル(四国の約1.3倍)、人口100.2万人(2021年:世銀)、一人あたりGNI(国民総所得)は3,300米ドル(2021年:世銀)。