報道発表
バングラデシュ人民共和国に対する円借款(「ハズラット・シャージャラール国際空港拡張計画(第三期)」)に関する書簡の署名・交換
令和5年12月24日
12月24日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、モハンマド・シャハリアル・カデル・シディキ・バングラデシュ人民共和国財務省経済関係局次官(Mr. Md. Shahriar Kader Siddiky, Secretary, Economic Relations Division, Ministry of Finance, People’s Republic of Bangladesh)との間で、766億3,500万円を限度額とする円借款(注)「ハズラット・シャージャラール国際空港拡張計画(第三期)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
(注)円借款:開発途上国に対して必要な資金を緩やかな条件(低い金利や長い返済期間)で貸し付ける協力。開発途上国にとっては、日本への返済を前提とした資金であり、効果的な活用や自立的発展に繋がることが期待されます。
- 対象案件の概要
近年のバングラデシュの経済成長を背景に急速に拡大する航空需要に対応するため、首都ダッカにある同国最大の国際空港であるハズラット・シャージャラール国際空港において、国際線第三旅客ターミナル及び貨物ターミナルの整備等を行うための資金を融資します。これまで、2017年6月に第一期(供与限度額768億2,500万円)、2020年8月に第二期(供与限度額800億円)の円借款を供与し、今回はこれに続く第三期の融資となります。
現在、本計画で建設中のターミナルは、2024年に施設の供用が開始される予定です。空港施設の拡張整備により、2024年には、1,200万人以上の年間旅客数(2023年現在の旅客ターミナルの年間旅客処理能力800万人の約1.5倍)と、115万トン以上の年間貨物量(2023年現在の貨物ターミナルの取扱能力33万トンの約3.5倍以上)を扱えるようになることが見込まれているほか、同空港の安全性と利便性が向上することが期待されます。これにより、同国の経済成長が促進され、地域及び国際社会との連結性が向上することが期待されます。 - 供与条件
- 金利:年1.3%(コンサルティングサービス部分は年0.2%)
- 償還期間:30年(10年の据置期間を含む。)
- 調達条件:一般アンタイド
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ
バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)、人口1.71億人(2022年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)2,820米ドル(2022年、世界銀行)。