報道発表

上川外務大臣の福島県訪問(結果)

令和5年12月20日

 12月19日、上川陽子外務大臣は、福島県を訪問しました。概要は以下のとおりです。
 本訪問において、上川大臣は、東京電力福島第一原子力発電所(東電福島第一原発)の視察、そしていわき市において地元水産物の試食、福島県漁業協同組合連合会(福島県漁連)との意見交換をしました。

東電関係者と意見交換を行う、上川大臣の様子
  1. 東電福島第一原発視察
     12月19日午後、上川大臣は東電福島第一原発を訪問し、廃炉に向けた取組、ALPS設備、ALPS処理水海洋放出設備を視察するとともに、東電関係者と意見交換しました。意見交換において、上川大臣は、今回、現場を視察できたことは有意義であり、引き続きALPS処理水について、IAEAと緊密に連携しつつ、科学的根拠に基づき丁寧な情報発信に努めたい旨述べました。これに対し、東電側からは、引き続きALPS処理水の海洋放出の安全性に関する対外的な発信への尽力をお願いしたい旨の発言がありました。
総合施設いわき・ら・ら・ミュウで写真撮影に応じる、上川大臣と内田市長らの様子
  1. いわき市内視察
     同日夜、上川大臣は、内田広之いわき市長とともに、総合施設いわき・ら・ら・ミュウで地元水産物を試食しました。
テーブルに着き、意見交換を行う、上川大臣と野﨑会長らの様子
  1. 福島県漁連との意見交換
     同日夜、上川大臣は、小名浜魚市場を訪問し、福島県漁連の野﨑哲会長ほかと意見交換しました。意見交換において、上川大臣は、ALPS処理水の海洋放出について、政府としてIAEAと連携しつつ、科学的根拠に基づき様々な機会を捉えてその安全性を発信してきており、引き続き国際社会の理解促進に努めていく旨述べました。これに対し、福島県漁連側からは、国際的な理解を深めていくため様々な外交努力を積み重ねていってほしい旨の発言がありました。
(参考)視察先概要
  1. 東京電力福島第一原子力発電所
     東京電力ホールディングス株式会社が1973年に運転開始し、東日本大震災後、全ての原子炉を廃止。現在は廃炉プロジェクトに取り組んでいる。本年8月24日からALPS処理水の海洋放出を開始し、IAEAの関与を得ながらモニタリングを実施している。今回の訪問ではブルーデッキ(廃炉に向けた取組を視察できる視察台)、ALPS処理設備(前処理設備、吸着塔の順に汚染水を通し、62種類の放射性物質を除去する)、グリーンデッキ(ALPS処理水希釈放出設備を視察できる視察台)を視察。
  2. いわき・ら・ら・ミュウ
     いわき市小名浜港に所在する、いわきを代表する総合施設。館内には魚介類市場やレストラン、お土産コーナーの他、2階ライブいわきミュウじあむにおいて、震災時のいわき市の様子をパネルや映像で展示している。

報道発表へ戻る