報道発表

シリア・アラブ共和国に対する無償資金協力「震災及び紛争の影響を受けた地域における社会サービスの改善計画(UNICEF連携)」に関する書簡の交換

令和5年12月19日

 12月18日(現地時間)、国際連合児童基金(UNICEF)本部のあるニューヨークにおいて、志野光子国際連合日本政府代表部特命全権大使兼常駐代表臨時代理と、キティ・ファン・デル・ハイデン国際連合児童基金事務局次長(Ms. Kitty van der Heijden, Deputy Executive Director for Partnerships, United Nations Children's Fund)との間で、10億3,200万円を供与額とする無償資金協力「震災及び紛争の影響を受けた地域における社会サービスの改善計画(UNICEF連携)」に関する交換公文の署名が行われました。

  1. 2011年3月のシリア危機発生から12年経過し、同国では、前年比70万人増の1,530万人が人道支援を必要とすると推定されています。人道状況が悪化していた中で、2023年2月にトルコ南東部を震源とする地震が発生し、シリアも甚大な被害を受け、支援を必要とする住民は更に増加しています。一刻も早い震災及び紛争からの回復に資する支援が求められています。
  2. この協力は、アレッポ県、ホムス県及びハマ県において、地震による被災者の多い地域及び紛争による被害を受けた地域を対象に、学校の修復、不就学の子どもに対するノンフォーマル教育の提供、教師に対する研修、水・衛生施設の修復等を行い、国内避難民を含む脆弱層及び子どもを対象に、質の高い教育及び安全な水へのアクセス確保を図り、もって同国の人道状況の改善に寄与することが期待されます。
(参考1)シリア・アラブ共和国基礎データ

 シリア・アラブ共和国の面積は約18.5万平方キロメートル、人口は約1,828万人(2021年、世界銀行)。

(参考2)ノンフォーマル教育
  1. あらゆる理由で教育を充分に受けられない・受けられなかった児童や成人のために考えられた学校教育以外の場での教育(学習すること)を意味する。
  2. カリキュラム、卒業認定等が制度化されている学校教育(フォーマル教育(学習))とインフォーマル教育(学習)の中間に位置する概念。

報道発表へ戻る