報道発表

アフガニスタンに対する無償資金協力「中核病院における感染症対応能力強化計画(WHO連携)」に関する書簡の交換

令和5年12月18日

 12月17日(現地時間同日)、アフガニスタンの首都カブールにおいて、黒宮貴義在アフガニスタン・イスラム共和国日本国大使館大使とルオ・ダペン世界保健機関(WHO)在アフガニスタン事務所代表(Dr. LUO Dapeng, WHO Representative to Afghanistan)との間で、供与額10.32億円の無償資金協力「中核病院における感染症対応能力強化計画(WHO連携)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. アフガニスタンでは、様々な疾病の中でも特に感染症による死亡者が多く、この背景には同国の脆弱な保健医療システムがあります。アフガニスタンにおける感染症対応は、多剤耐性結核等の重症呼吸器感染症に国内で唯一対応可能なアフガン・日本感染症病院と、コレラ、腸チフス、麻疹、クリミア・コンゴ出血熱、肝炎、髄膜炎等多様な感染症に唯一対応可能な国立感染症病院が中核的な役割を担っていますが、両病院は、感染症診断用機材や検査技師の不足等により迅速な検査・診断に課題を抱えています。
  2. この協力は、アフガニスタンにおける感染症対応の中核的役割を担うアフガン・日本感染症病院及び国立感染症病院に対し、感染症診断用機材及び医療用具・医薬品等の供与並びに医療従事者向け技術支援を行います。これにより、対象病院における感染症診断・治療体制の強化を図り、感染症由来の重症化・死亡リスクの低減に寄与することが期待されます。
  3. なお、この協力は、アフガニスタンへの人道支援を目的として実施するものです。
(参考)アフガニスタン基礎データ

 アフガニスタンの面積は、約65.2万平方キロメートル(日本の1.7倍)、人口は3,893万人(世界銀行、2020年)、1人当たり国民総所得(GNI)は約390米ドル(世界銀行、2021年)。


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