報道発表

日・カンボジア外相会談

令和5年12月17日
会談を前に、ソック・チェンダ・サオピア副首相と握手する上川外務大臣
日・カンボジア外相会談が行われている様子

 12月17日、午後5時00分から約60分間、上川陽子外務大臣は、ソック・チェンダ・サオピア・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣(H.E.Mr. Sok Chenda Sophea, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Kingdom of Cambodia)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
     上川大臣から、日ASEAN特別首脳会議への出席のための訪日に謝意を表しました。ソック・チェンダ・サオピア副首相から、カンボジアの和平、発展の歴史における日本の支援と貢献に深く感謝している旨述べました。上川大臣とソック・チェンダ・サオピア副首相は、両国の「包括的戦略的パートナーシップ」の強化と法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のため連携していくことを確認しました。
  2. 二国間関係
     上川大臣から、日・カンボジア間では、官民双方で多くの協力が進展しており、安全保障やデジタル、サイバーセキュリティ対策における協力をさらに進展させたい旨、「次世代共創パートナーシップ ―文化のWA2.0―」やJENESYSなどの交流プログラムを通じて知的・文化・人的交流を活性化したい旨述べました。これに対し、ソック・チェンダ・サオピア副首相から、カンボジアの和平・復興・発展における日本からの支援に改めて謝意を表明しました。両外相は、両国間のさらなる協力の進展に向けて、外交当局間の意思疎通を含め、連携していくことで一致しました。
  3. 地域・国際情勢
     上川大臣から、カンボジアとの地雷対策や平和構築の分野での連携の進展を歓迎する、特に地雷分野では、ウクライナを始めとした第三国支援での協力が進展している旨述べ、両外相は、両国の引き続きの連携を確認しました。
     また、両外相は、国際情勢についても率直な議論を行い、女性・平和・安全保障(WPS)の推進、ミャンマー情勢、東・南シナ海情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、ロシアによるウクライナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢といった地域・国際社会の諸課題についても連携していくことで一致しました。

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