報道発表
ハイチ共和国に対する無償資金協力「ハイチ国家警察能力向上計画(UNDP連携)」に関する書簡の署名・交換
令和5年12月13日
12月13日(現地時間12日)、ハイチ共和国の首都ポルトープランスにおいて、山田重周在ハイチ臨時代理大使と、ザビエル・ミション国連開発計画(UNDP)ハイチ事務所常駐代表代理(Mr. Xavier Michon, Resident Representative ad interim, United Nations Development Programme in Haiti)との間で、供与額2.95億円のハイチ共和国に対する無償資金協力「国家警察能力向上計画(UNDP連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- ハイチでは、2021年以降、ギャングによる誘拐・殺人等の重大犯罪、一般市民への暴行、警察官に対する組織的な攻撃等が急激に増加し、人道状況が急激に悪化する中、国内の治安改善に中心的な役割を担うハイチ国家警察の強化が喫緊の課題となっています。本年10月には、国連安全保障理事会においてハイチ多国籍治安支援(MSS)ミッションの派遣を承認する決議が採択され、治安機能回復への貢献が期待されています。本計画は、ハイチ国家警察に対し、警察車両及び警察用救急車両を供与することにより、ハイチ国家警察の能力強化を図るとともに、今後同警察支援を行うMSSミッションにも貢献し、西半球最大の課題の一つである同国の危機的な状況にある治安情勢の安定回復に我が国として寄与するものです。
- 我が国は、本年5月に開催されたG7広島サミットにおいて、ハイチの人道及び治安上のニーズに対し連携強化へのコミットメントを表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
(参考)ハイチ共和国基礎データ
ハイチ共和国は、面積約2.77万平方キロメートル。人口約1,158万人(2022年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は1,610米ドル(2022年、世界銀行)。