報道発表
駐日EU代表部主催世界人権宣言75周年記念セミナーにおける上川外務大臣のビデオメッセージの発出
令和5年12月11日
12月11日、上川陽子外務大臣は、駐日EU代表部主催の世界人権宣言75周年記念セミナーに際し、ビデオメッセージを発出したところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣は、初めて人権保障の目標や基準を国際的にうたった世界人権宣言が採択されて75年が経った今、残念ながら、世界でこの基準が達成されているとは決して言えない状況にあり、人権・人道危機に国際社会が一丸となって取り組む必要があるとして、岸田文雄内閣総理大臣が9月の国連総会で訴えた、「人間の尊厳」が守られる世界を目指していく必要性を強調しました。
- その上で、上川大臣は、人権は尊重されるべきものであり、その擁護は全ての国家の最も基本的な責務であると同時に、一人一人や各国が人権保護の実現に向けてたゆまぬ努力を続け、人権の尊重という目的に着実に近づいていくことが大切であると述べました。さらに、日本は、こうした考えの下、「対話」と「協力」を基本とし、民主化、人権擁護に向けた努力を行っている国との間で、二国間対話や協力を積み重ねて自主的な取組を促してきていると同時に、人権状況が深刻に懸念される場合にはしっかりと声を上げていく旨紹介しました。また、北朝鮮による拉致問題も、基本的人権の侵害という国際社会の普遍的問題であることを強調しました。
- その上で、上川大臣は、誰もが尊厳を持って生きられる社会が実現されるよう、これからも、戦略的パートナーであるEUやEU加盟国とも緊密に協力していく旨述べました。
(参考)別添PDF