報道発表
第2回グローバル難民フォーラムに向けたプレ・ミーティングの開催
令和5年11月27日


11月27日午後、国連大学において、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)日本事務所と外務省の共催の下、国際機関、NGO、民間企業・団体等の関係者が集まり、第2回グローバル難民フォーラム(GRF)に向けたプレ・ミーティングを開催したところ概要は以下のとおりです。
なお、本プレ・ミーティングは、様々な主体の連携の下、社会全体として難民・避難民問題に取り組む「Whole-of-Society Approach」の一環として関係者が一堂に会し、第2回GRFに向けた準備状況について情報共有を行うとともに、共通の理解を醸成することを目的として開催されたものです。
- 冒頭、遠藤外務省国際協力局長から、国際社会が深刻な人道危機に直面する中、GRFが開催される、日本政府は、GRF共催国のみならず、G7議長国、国連安保理理事国として、国際社会が「人間の安全保障」の理念の下で連帯を強化し、難民・避難民問題の解決に向けて団結する機会にしたい旨述べました。
- 続けて、参加者から、それぞれの準備状況等についての説明が行われました。日本政府からは、「人道・開発・平和の連携(HDPネクサス)」をマルチステークホルダー・プレッジとして打ち出し、賛同者を広く募り、協力の輪を広げていきたい旨を述べました。
- また、本会合では、引き続き、日本における関係者の連携を深めていくことで一致しました。
[参考1]グローバル難民フォーラムの概要
グローバル難民フォーラムは、UNHCRが主導する、難民グローバル・コンパクトのフォローアップ会合。世界の難民受入国・ドナー国・国際機関等が一堂に会し、難民問題解決に向けた取組を共有し、今後の政策的貢献を示す場。第2回グローバル難民フォーラムは、2023年12月13日から15日にかけてジュネーブで開催予定。UNHCR及びスイスが主催し、コロンビア、フランス、日本、ヨルダン、ウガンダが共催国を務める。
[参考2]
- HDPネクサス(「人道 (Humanitarian (H)) ― 開発 (Development (D)) ― 平和 (Peace (P)) の連携(Nexus)」):人道支援と並行して、難民の自立支援や受入国の負担軽減のための開発協力を行い、さらに根本的な原因である紛争の解決・予防に向けた平和の取り組みを進めるアプローチ。
- 難民グローバル・コンパクト:2018年、増え続ける難民・避難民への対応として、難民支援のための新しい国際的な枠組みとして国連総会にて採択。(ア)難民受入国の負担軽減、(イ)難民の自立支援、(ウ)第三国での解決策の拡大、(エ)安全で尊厳のある帰還環境整備を目指すもの。