報道発表

ツバル海底ケーブル陸揚げ記念式典における道井駐ツバル大使ビデオ・メッセージの発出

令和6年12月12日
道井駐ツバル大使
海岸で海底ケーブル接続工事に携わる人々
海底ケーブルが設置された海と船の様子

 12月11日、ツバルの首都フナフティにおいて、海底ケーブル(セントラル・パシフィック・コネクト)の陸揚げを記念する式典が開催され、道井緑一郎駐ツバル日本国特命全権大使によるビデオ・メッセージを発出しました。

  1. ビデオ・メッセージにおいて、道井駐ツバル大使は、ツバルの初めての海底ケーブル接続に祝意を表するとともに、「技術と連結性」は本年7月の第10回太平洋・島サミット(PALM10)にて発表された重点協力分野の一つであり、日本は、太平洋島嶼国地域の連結性と一体性強化のため、引き続きデジタル通信インフラの整備に取り組んでいくことを表明しました。
  2. 日本は、信頼性が高く、より強靱なネットワーク構築のため、志を同じくするパートナーと連携しつつ、デジタル通信インフラの開発を通じて、引き続き太平洋島嶼国の連結性強化に取り組んでいきます。
(参考1)第10回太平洋・島サミット

 7月18日、岸田総理大臣とブラウン・クック諸島首相の共同議長の下、第10回太平洋・島サミット(PALM10)が開催され、日本、太平洋島嶼国14か国、仏領2地域、豪州、ニュージーランド計19か国・地域の首脳等及び太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局長が参加した。
 我が国は、PALM10において、太平洋諸島フォーラム(PIF)の「2050年戦略」に定められる7分野に沿い、(1)政治的リーダーシップと地域主義、(2)人を中心に据えた開発、(3)平和と安全保障、(4)資源と経済開発、(5)気候変動と災害、(6)海洋と環境、(7)技術と連結性の7つの分野を重点分野として、今後3年間にしっかりとした開発協力と6,500人以上の人的交流・人材育成を実施する旨表明した。

(参考2)PALM10首脳宣言・共同行動計画(抜粋)

(首脳宣言)
 首脳は、技術と連結性の分野における日本の強みと長年の協力の実績を認識し、太平洋のデジタル変革に関するラガトイ宣言に従って、包括的で安価かつアクセス可能な空・海・陸の輸送及び情報通信技術(ICT)インフラ、並びに強固で強化された監制システム及びサービスを確保する、連結性の高い地域のための取組を強化する意欲を表明した。PIF首脳は、太平洋島嶼国地域のネットワークの現代化と海底ケーブルに関する日本の協力に感謝の意を表明した。

(共同行動計画)
 太平洋の連結性とサイバーセキュリティ能力の向上:PALMパートナーは、各国の手続、制度、及び政策に沿って、信頼性が高く、より強靱なネットワークを促進するための5G/Open RAN、海底ケーブル、その他ICTプロジェクトを支援し、太平洋のデジタル変革に関するラガトイ宣言に合わせ、太平洋島嶼国地域におけるデジタル連結性の安全性、信頼性、及び利用可能性を向上させる。

(参考3)日米首脳共同声明「未来のためのグローバル・パートナー」(抜粋)

 我々は、日本、米国及び太平洋島嶼国間のデジタル通信インフラを強化するために、NECと共に、パシフィック・コネクト・イニシアティブを拡大する、ノース・パシフィック・コネクトのデジタル連結性へのグーグル社による10億米ドルの投資の発表を歓迎する。昨年10月の海底ケーブルへの米豪の共同資金拠出コミットメントに続き、日本及び米国は、信頼でき、より強じんなネットワークを構築するために、志を同じくするパートナーと連携しつつ、ミクロネシア連邦及びツバルに対するケーブルシステムへの 1,600万米ドルを含む太平洋地域における海底ケーブル整備のための資金を拠出する意図を有する。


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