報道発表

リベリア共和国に対する無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の署名・交換

令和5年10月25日

 10月24日(現地時間同日)、リベリア共和国の首都モンロビアにおいて、望月寿信駐リベリア共和国日本国特命全権大使とデー=マックスウェル・サー・ケマヤ・リベリア共和国外務大臣(H.E. Mr. Dee-Maxwell Saah KEMAYAH, Sr., Minister of Foreign Affairs of the Republic of Liberia)との間で、供与額3億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. リベリアでは、2度にわたる内戦や2014年-2015年に発生したエボラ出血熱の流行、更には2020年以降の新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、市場へのアクセス制限、市場の閉鎖、主要農産物の生産量の減少等が起こり、農業基盤が弱体化し、食料の不足や価格の高騰が起こったため、慢性的な食料危機の状況にあります。加えて、ロシアによるウクライナ侵略の影響による食料需給の逼迫や物価上昇が起こり、同国の食料安全保障への対策が急務となっています。
  2. この協力は、リベリアの食料安全保障の改善及び開発課題の解決を図ることを目的として、同国の食料及び栄養が不足している人々に対し、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しています。また、本年5月に開催したG7広島サミットにおいても、食料安全保障危機の影響を受ける脆弱な国や地域に対して、食料及び栄養関連分野における支援を継続することを表明しており、この協力は、これらの表明を具体化するものです。
(参考)リベリア共和国基礎データ

 リベリア共和国の面積は約11.14万平方キロメートル(日本の約3分の1)、人口は530万人(2022年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は680米ドル(2022年、世界銀行)。


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