報道発表

ブルキナファソに対する無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換

令和5年10月20日

 10月19日(現地時間同日)、ブルキナファソの首都ワガドゥグにおいて、加藤正明駐ブルキナファソ日本国特命全権大使と、オリビア・ラニャグオウェンデ・ルアンバ・ブルキナファソ外務・地域協力・在外ブルキナファソ人大臣(H.E. Mrs. Olivia Ragnaghnewendé ROUAMBA, Minister of Foreign Affairs, Regional Cooperation and Burkinabe Abroad of Burkina Faso) との間で、供与額5億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ブルキナファソにおいては、2015年以降、北部サヘル地方及びその周辺地域で、イスラム過激派組織による襲撃事件が頻発しています。この治安悪化に起因した国内避難民(2023年現在200万人超)の増加傾向に伴い、農地放棄も急速に増大している上に、異常気象が重なり、同国の農作物の自給率に多大な影響を及ぼしています。また、2022年10月~12月には食料危機の状況にある人は既に260万人に達していましたが、2023年5月時点で340万人に増加しています。それに加え、ロシアによるウクライナ侵略の影響を受け、食料需給の更なる逼迫や物価上昇等が起きており、同国の食料安全保障への対策が急務となっています。
  2. この協力は、ブルキナファソの食料安全保障の改善を目的として、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しています。また本年5月に開催したG7広島サミットにおいても、食料安全保障危機の影響を受ける脆弱な国や地域に対して、食料及び栄養関連分野における支援を継続することを表明しており、この協力は、これらの表明を具体化するものです。
(参考)ブルキナファソ基礎データ

 ブルキナファソの面積は27万4200平方キロメートル(日本の約70%)。人口は2,267万人(2022年、世銀)、1人当たり国民総所得(GNI)は840米ドル(2022年、世銀)。


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