報道発表
ガンビア共和国に対する無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換
令和5年10月20日
10月19日(現地時間同日)、ガンビア共和国の首都バンジュールにおいて、広瀬真一在ガンビア共和国日本国大使館参事官(セネガルにて兼轄)と、ラング・ヤブゥ・ガンビア共和国外務・国際協力・在外ガンビア人省事務次官(H.E. Ambassador Lang YABOU, Permanent Secretary of the Ministry of Foreign Affairs, International Cooperation and Gambians Abroad, the Republic of The Gambia)との間で、供与額2.5億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
- ガンビアでは、農村部では約8割の住民が農業に従事している一方で、農業生産は天候に大きく左右され、近年は気候変動による干ばつや洪水等により生産量が大幅に低下しており、消費需要を賄うために米等の主食を輸入に頼っていますが、ウクライナ危機等の影響による食料価格の高騰や高い貧困率により食糧危機が深刻になっており、同国の食料安全保障への対策は急務となっています。
- この協力は、ガンビアの食料安全保障の確保を目的とし、我が国政府米による食糧援助を実施するものです。
- 我が国は、昨年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「食料危機対応・持続可能な農業生産支援」に取り組むことを表明しています。また、本年5月に開催したG7広島サミットにおいても、食料安全保障危機の影響を受ける脆弱な国や地域に対して、食料及び栄養関連分野における支援を継続することを表明しており、この協力は、これらの表明を具体化するものです。
(参考)ガンビア共和国基礎データ
ガンビア共和国の面積は約1.13万平方キロメートル(日本の秋田県とほぼ同じ)、人口は約264万人(2021年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は740米ドル(2021年、世界銀行)。