報道発表
パキスタン・イスラム共和国に対する無償資金協力「シンド州洪水被災地域における教育施設改修計画」に関する書簡の署名・交換
令和5年10月18日
10月18日(現地時間同日)、パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて、和田充広駐パキスタン・イスラム共和国日本国特命全権大使とカジム・ニアズ経済省次官(H.E. Mr. Kazim Niaz, Secretary to the Government of the Islamic Republic of Pakistan, Ministry of Economic Affairs)との間で、供与限度額7.94億円の無償資金協力「シンド州洪水被災地域における教育施設改修計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- パキスタンでは度々洪水被害が発生しており、昨年6月以降の豪雨による大洪水では国土の3分の1が水没し甚大な被害が発生しました。我が国はこの洪水被害への対応、復興を支援してきており、本案件はその取組の一環として、シンド州にある女子小学校9校に対し、洪水で被害を受けた教室の改修や資機材の供与を実施するものです。
- 我が国は、これまでもシンド州における小学校の増改築の支援を行っており、昨年の洪水の際、日本の支援で整備された校舎や教室は他の建物に比べて被害・損壊が少なかったと同州政府から高く評価されています。今回の協力により、パキスタンの洪水被災地域において、安全に学べる学習環境の整備及び災害に対する強靭性の更なる向上を図り、同国の教育の質の向上、ひいては同国における人間の安全保障の確保及び社会基盤の改善に寄与することが期待されます。
(参考)パキスタン・イスラム共和国基礎データ
パキスタン・イスラム共和国は、面積約80万平方キロメートル(日本の約2倍の大きさ)。人口約2億4千万人(2023年、国勢調査)。1人当たり国民総所得(GNI)は1,580米ドル(2022年、世界銀行)。