報道発表
日独物品役務相互提供協定の締結に向けた交渉の開始
令和5年9月29日
- 日本政府は、ドイツ政府との間で、これまで、自衛隊とドイツ軍との間の共同活動を促進するための法的枠組みの交渉開始に向けた調整を進めてきました。今般、この枠組みを日独物品役務相互提供協定(日独ACSA)として実現すべく、その締結のための日独政府間の正式交渉を開始します。
- 自由、民主主義、人権及び法の支配という基本的価値を共有する重要なパートナーである日本とドイツは、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて取り組む意思を共有し、安全保障・防衛分野での協力を進めてきています。日独ACSAは、こうした協力を制度面で強化するための基盤となるものであり、我が国の安全保障に資するのみならず、日独両国が国際社会の平和及び安全に、より積極的に寄与することにつながることが期待されます。
- 日本政府は、ドイツ政府との間で、早期の妥結を目指して交渉に取り組んでいきます。
(参考1)日独間の防衛・安全保障協力の進展
- 2021年3月 日独情報保護協定署名
- 2021年4月 第1回日独外務・防衛閣僚会合(「2+2」)開催
- 2021年11月 独フリゲート艦「バイエルン」の日本寄港
- 2022年9月 独軍用機(ユーロファイター機を含む)の日本訪問
- 2022年11月 第2回日独「2+2」開催。自衛隊とドイツ軍の共同活動を促進するための法的枠組みの交渉開始に向けた調整を進めることで一致。
(参考2)日本のACSA締結相手国
日本はこれまで、米、豪、英、加、仏、印との間でACSAを締結済み。