報道発表
カマル・キショー国連事務総長特別代表(防災担当)兼国連防災機関長による上川外務大臣表敬
令和6年6月18日


6月18日、午後1時5分から約15分間、上川陽子外務大臣は、訪日中のカマル・キショー国連事務総長特別代表(防災担当)兼国連防災機関長(Mr. Kamal Kishore, Special Representative of the Secretary-General for Disaster Risk Reduction and head of the United Nations Office for Disaster Risk Reduction (UNDRR) )による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 上川大臣から、キショー特別代表の就任に祝意を表するとともに、防災は、人間の安全保障の考え方に基づき、人間の尊厳が守られる国際社会を創り上げていく上で重要な分野であり、UNDRRが国際防災協力においてリーダーシップを発揮することを期待し、引き続き緊密に連携をしたい旨述べました。
- これに対し、カマル・キショー特別代表は、防災分野での日本のリーダーシップに期待するとともに、今後も日本とUNDRRとのパートナーシップを強化していきたい旨述べました。
- また、上川大臣から日本は仙台防災枠組や世界津波の日などの国際的なイニシアティブを主導してきたところ、UNDRRと協力していきたい旨を述べ、双方は、防災分野の取組を進める上で、女性や子供など脆弱な人々の視点を取り入れ、マルチステークホルダーの参画を確保することが重要である点を確認しました。
(参考1)国連防災機関(UNDRR)
UNDRRは2000年(平成12年)に設立された国連組織。持続可能な開発に不可欠な要素としての防災について、災害による被害・損失の減少、災害リスクの軽減を目指し、災害に強い国やコミュニティの構築を目的として様々な事業を実施。
(参考2)仙台防災枠組
第3回国連防災世界会議において採択された、現在の国際防災対策の指針。仙台防災枠組の成果とゴールの達成に向けた取組の進捗状況の評価を促進するため、7つのグローバルターゲットを設定。
(参考3)世界津波の日
2015年(平成27年)12月、津波に関する人々の意識を向上し、津波対策の強化を目的に、日本をはじめ142か国が共に提案した「世界津波の日」を定める決議が、第70回国連総会本会議でコンセンサスにより採択された。