報道発表
上川外務大臣とタイ米国通商代表との会談
令和5年10月29日


10月29日、午後0時40分から約40分間、上川陽子外務大臣は、大阪において、G7大阪・堺貿易大臣会合出席のため訪日中のキャサリン・タイ米国通商代表(The Honorable Ambassador Katherine Tai, United States Trade Representative)との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、タイ通商代表の来日を歓迎するとともに、G7大阪・堺貿易大臣会合において来年の第13回WTO閣僚級会議を見据えた率直な意見交換ができた旨述べました。また、自由で公正な経済秩序の強化に向けて、バイ・マルチの双方においてタイ通商代表と緊密に連携したい旨述べました。 これに対し、タイ通商代表から、今朝のG7貿易大臣会合の「自由で公正な貿易」セッションでも6名の女性が出席していたことに見られるように、女性が活躍していることは喜ばしい、引き続きG7を通じた緊密な協力を発展させていきたい旨述べました。 また、両者は、日米通商協力枠組みを通じた日米間での通商面に関する対話を継続していくことで一致したほか、WTO、経済安全保障、ALPS処理水といった課題についても意見交換を行いました。
- また、上川大臣から、インド太平洋経済枠組み(IPEF:Indo-Pacific Economic Framework)の交渉進展について述べるとともに、インド太平洋地域における経済秩序の戦略的観点を踏まえ、TPPについての我が国の考えを伝えました。 これに対して、タイ通商代表から、IPEFに対する日本の貢献に感謝を表明するとともに、引き続きIPEFにおける重要なパートナー国である日本の協力に期待する旨述べました。
- さらに、両者は、来年日本が議長国を務めるOECD閣僚理事会を有意義なものとすべく、日米間で緊密に連携していくことで一致しました。