報道発表
パキスタン・イスラム共和国に対する無償資金協力「ムルタン市気象レーダー整備計画」(追加贈与)に関する書簡の交換
令和5年3月20日
3月20日(現地時間同日)、パキスタン・イスラム共和国の首都イスラマバードにおいて、伊藤毅在パキスタン・イスラム共和国日本国臨時代理大使とカジム・ニアズ・パキスタン・イスラム共和国経済省次官(H.E. Mr. Kazim Niaz, Secretary to the Government of Islamic Republic of Pakistan, Ministry of Economic Affairs)との間で、2018年8月31日に書簡の署名・交換済みの無償資金協力「ムルタン市気象レーダー整備計画」(20億4,200万円)について、価格高騰等の事情から、贈与の限度額を28億200万円に変更することに関する書簡の署名・交換が行われました。
- パキスタンは、自然災害による被害を頻繁に受けています。その地形的特徴から一度大雨が降ると、洪水、鉄砲水や地滑り等の災害が発生しやすい状況にあり、頻発する自然災害は、同国民の尊い生命や財産を脅かし、社会経済発展の停滞を招く要因となっています。
- この協力は、パキスタンのパンジャブ州ムルタン市に気象レーダーシステムを整備することにより、同国の災害を引き起こす気象現象の監視能力の強化及び気象・洪水情報や予警報の精度向上を図るものです。この協力により、観測密度が向上するとともに、正確な気象情報の提供が可能になり、災害軽減策の実施促進、二次災害防止につながることが期待されます。
(参考)パキスタン・イスラム共和国基礎データ
パキスタン・イスラム共和国は、面積約79.6万平方キロメートル(日本の約2倍の大きさ)。人口約2億3千万人(2021年、世界銀行)。一人当たり国民総所得(GNI)は1,500米ドル(2021年、世界銀行)。