報道発表

髙木啓外務大臣政務官のG20貿易・投資・産業大臣会合への出席

令和4年9月23日

 9月22日及び23日、髙木啓外務大臣政務官は、太田房江経済産業副大臣とともに、インドネシア共和国のバリにおいて、本年のG20議長国であるインドネシア共和国のズルキフリ・ハッサン貿易大臣(H.E. Dr. H. C. Zulkifli Hasan, S.E.,M.M. of the Republic of Indonesia)が主催するG20貿易・投資・産業大臣会合に参加したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 今次会合では、議長国インドネシアが提起した、(1)WTO改革、(2)SDGs達成を強化するための多角的貿易体制の役割、(3)貿易・投資・産業を通じたパンデミック対応及びグローバルヘルス・アーキテクチャー、(4)デジタル貿易及びグローバル・バリュー・チェーン(GVCs)、(5)グローバルな経済回復のための持続可能な投資促進、(6)インダストリー4.0を通じた持続可能で包摂的な産業化の6つの主要テーマの下で議論が行われ、新型コロナへの対応、経済回復に果たす国際貿易投資の役割等について、活発な意見交換が行われました。
  2. 我が国からは、(1)全ての加盟国が立場の違いを乗り越えてWTO改革に取り組むべきこと、(2)パンデミックの影響からの経済回復に向け、海外直接投資の再活性化が不可欠であり、環境及び社会的側面に配慮した持続可能な投資を促進することが重要であること(3)WTOルールに則った形で、サプライチェーンの強靱化、多様化に取り組むべきであること等、我が国の立場を発信し議論に貢献しました。
  3. 加えて髙木外務大臣政務官からは、地政学的変動がある中だからこそルールに基づく自由で公正な多角的貿易体制という原則が重要であることを強調した他、持続可能な投資促進におけるドナー国としての日本の貢献について発信するとともに、パンデミックへの取組を通じて世界の人々の健康や人権という根源的な問題に貢献していくべきである旨を各国に呼びかけました。
  4. 髙木政務官は、今回のG20貿易・投資・産業大臣会合の期間中に、フィジー共和国のファイヤズ・コヤ商業・貿易・観光・運輸大臣(Hon. Faiyaz KOYA, Minister for Commerce, Trade, Tourism and Transport, Town and Country Planning of the Republic of Fiji)、トルコ共和国のムスタファ・トゥズチュ貿易副大臣(Mr. Mustafa Tuzcu, Vice Minister of Trade of the Republic of Turkey)、コーク・ハミルトンITC事務局長(Ms. Pamela Rosemarie Coke-Hamilton, Executive Director of ITC)、また英国のジェームズ・ドゥドリッジ国際貿易大臣(H.E. James Duddridge, Minister of State for International Trade)と会談を行いました。
(参考)G20メンバー及び招待国・国際機関

【G20メンバー】日本、インドネシア(議長国)、アルゼンチン、豪州、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、メキシコ、韓国、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、英国、米国、EU
【招待国】カンボジア、フィジー、オランダ、ニュージーランド、ルワンダ、シンガポール、スペイン、スイス、アラブ首長国連邦
【国際機関】WTO(世界貿易機関)、WB(世界銀行)、IMF(国際通貨基金)、UNCTAD(国連貿易開発会議)、OECD(経済協力開発機構)、ITC(国際貿易センター)、UNESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)、UNIDO(国連工業開発機関)、ERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)、IsDB(イスラム開発銀行)

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