報道発表
日・モルドバ外相電話会談
令和4年3月16日
3月16日、午後9時20分から約25分間、林芳正外務大臣は、ポペスク・モルドバ共和国副首相兼外務・欧州統合大臣(H.E. Dr.Nicu POPESCU, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and European Integration of the Republic of Moldova)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、両大臣から、本16日は日・モルドバ外交関係樹立記念日であり、二国間関係が30周年を迎えることに祝意を表し、日モルドバ関係の一層の発展に向け協力していくことで一致しました。
- ウクライナ情勢に関し、両大臣は、ロシアによるウクライナ侵略は、ウクライナの主権及び領土一体性を侵害し、国際法の深刻な違反であり強く非難し、力による一方的現状変更であり、国際秩序全体を揺るがすものとの認識で一致しました。また、林大臣から、ロシア軍の攻撃により民間人が多数死傷していることは断じて許せない、唯一の戦争被爆国である日本として核による威嚇も使用もあってはならないと考えている旨述べるとともに、日本がロシア及びベラルーシに対する制裁措置につき説明しました。
- また、林大臣から、モルドバが多くのウクライナ避難民を受け入れていることを賞賛する旨伝えるとともに、困難に直面するウクライナの人々に対する人道支援として、我が国は1億ドルの緊急人道支援を行うことを決定し、その中にはモルドバに避難した人々への支援も含まれる旨言及しました。また、モルドバにおけるウクライナ避難民の保健医療分野を中心とする緊急人道支援ニーズを把握するべく、今週末にJICA専門家等の調査ミッションを派遣予定である旨伝達しました。これに対して、ポペスク大臣から、謝意が述べられるとともに避難民受け入れの状況を含め、ウクライナとモルドバをめぐる地域情勢について説明がありました。
- そして、林大臣から、ウクライナ在留邦人のモルドバへの陸路退避への支援に謝意を表するとともに、引き続き円滑な入国等について協力を要請したのに対し、ポペスク大臣からは、引き続き、我が国と連携を密にしていきたい旨発言がありました。