報道発表
三宅外務大臣政務官のAPEC閣僚会議への出席
令和3年11月8日



11月8日、午後8時(日本時間)からテレビ会議形式にて開催されたAPEC閣僚会議第1セッション(テーマ:経済回復に向けた貿易と投資の役割)における、三宅伸吾外務大臣政務官の発言概要は以下のとおりです。同セッションでは、ニュージーランドのダミエン・オコナー貿易・輸出振興担当大臣(Hon. Damien O’Connor, Minister for Trade and Export Growth)が議長を務め、日本からは、萩生田光一経済産業大臣及び三宅伸吾外務大臣政務官が参加しました。また、ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ世界貿易機関(WTO)事務局長も参加しました。
- 三宅政務官は、アジア太平洋地域がポスト・コロナの世界でも繁栄し続けるため、強靱なサプライチェーンの構築に向け、民間企業が投資しやすい環境やインフラ整備を進めるべきであることを主張しました。
また、国際的なルールの下で地域経済統合を推進し、連結性を強化することが重要であるとの認識の下、TPP11について、不公正な貿易慣行や経済的威圧とは相容れない、21世紀型のルールを規定する協定であると強調した上で、日本として、他の参加国と連携してTPP11のハイスタンダードを維持し、この地域における自由で公正な経済秩序の構築や貿易・投資環境の実現に引き続き貢献する決意を表明しました。
さらに、国有企業、労働、人権、そして環境問題といった現代的な課題についても、議論を発展させることが重要であるとの考えを示しました。
以上に加え、WTO改革の必要性を強調し、会議に出席したオコンジョ事務局長及びAPECエコノミーと連携しつつ、第12回WTO閣僚会議(MC12)で着実な成果を上げられるよう日本として貢献していく決意を表明しました。 - 明日行われる第2セッション(テーマ:経済回復に向けた経済・技術協力の役割)には、外務省からは小田原潔外務副大臣が参加します。
(参考)APEC参加国・地域(21エコノミー)
ニュージーランド(2021年APEC議長)、日本、豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、台湾、タイ、米国、ベトナム。
(注)APECには、香港は「ホンコン・チャイナ」、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称で参加。