報道発表
レソト王国に対する国連世界食糧計画(WFP)を通じた無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
令和3年9月16日
9月15日(現地時間同日)、南アフリカ共和国の首都プレトリアにおいて、我が方丸山則夫駐レソト王国日本国特命全権大使(南アフリカ共和国にて兼轄)と先方メンゲスタブ・ハイレ国連世界食糧計画(WFP)南部アフリカ・インド洋地域局長(Mr. Menghestab HAILE, Regional Director for WFP Southern Africa and Indian Ocean States)との間で、レソトに対するWFPを通じた食糧援助として、供与額2億円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
- レソトでは、3年連続で発生している干ばつ、熱波、洪水や新型コロナウイルス感染症の影響などにより、5歳以下の幼児の3割以上が栄養失調に起因する成長障害の状態にあります。さらに、新型コロナウイルス対策としてのロックダウンや、レソトの主な収入源の1つである南アフリカへの出稼ぎ労働者の帰国による送金減少などが、経済の悪化、穀物生産の減少や食料価格高騰をもたらしており、同国への食糧援助は喫緊の課題となっています。この協力は、WFPを通じて、同国に対し、食糧(被災地産魚缶詰)を供与することにより、同国の食料事情の改善を図るものです。
- 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)レソト王国基礎データ
レソト王国の面積は約3.0万平方キロメートル、人口は約214万人(2020年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は1,100米ドル(2020年、世界銀行)。