報道発表
モーリタニア・イスラム共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換
令和3年7月14日
7月13日(現地時間同日)、モーリタニア・イスラム共和国の首都ヌアクショットにおいて、我が方、江原功雄駐モーリタニア・イスラム共和国日本国特命全権大使と先方ウスマーン・ママドゥ・カーン・モーリタニア・イスラム共和国経済・生産部門促進大臣(H.E. Mr. Ousmane Mamoudou KANE,Minister of Economy and Promotion of Productive Sectors)との間で、供与額5億円となる無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。
- モーリタニアでは、毎年引き起こされる同国南部及び東部における干ばつに加えて、大規模な洪水被害やネズミ等による害獣・害虫被害が増加し、米の生産量の減少、市場における米価格の上昇などにより、2020年11月時点で約145万人が食料不足の状態にあったと報告されています。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって海外からの食料調達が困難になり、食料を輸入に依存する同国における食糧不足が深刻化することが懸念されています。
- この協力は、食料不足に直面している同国に対し、食料安全保障の確保、栄養状態の改善等を目的として、我が国の政府米による食糧援助を実施するものです。
- 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
(参考)モーリタニア・イスラム共和国基礎データ
モーリタニア・イスラム共和国の面積は約103万平方キロメートル(日本の約2.7倍)。人口は453万人(世界銀行、2019年)、1人当たり国民総所得(GNI)は約1,660米ドル(世界銀行、2019年)。