報道発表
日中外相電話会談
令和3年4月5日
4月5日午後6時から1時間半、茂木敏充外務大臣は、王毅(おう・き)国務委員兼外交部長との間で電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 両外相は、両国が共に責任ある大国として地域・国際社会に貢献していくことの重要性を確認しました。両外相は、来年の日中国交正常化50周年に向けて幅広い分野で交流・対話が進むことへの期待を表明しました。
- 茂木大臣から、改めて中国海警による尖閣領海への侵入、中国海警法、南シナ海情勢、香港情勢及び新疆ウイグル自治区の人権状況について深刻な懸念を伝達し、具体的な行動を強く求めました。また、茂木大臣から、日本産食品に対する輸入規制の早期撤廃を改めて求めました。
- 両外相は、日中経済に関し、真に公平・公正かつ安定的なビジネス環境の構築を含め、引き続き議論していくことを確認しました。両外相は、引き続き新型コロナに関して対話していくことを確認し、気候変動問題について対話を深めていくことで一致しました。
- 両外相は、北朝鮮を含む国際情勢についても意見交換しました。北朝鮮情勢については非核化に向けた連携を確認するとともに、安保理決議の完全な履行の重要性について一致しました。また、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた理解と支持を求め、王毅国務委員兼外交部長から引き続きの支持を得ました。また、両外相は、ミャンマー情勢についても意見交換を行い、茂木大臣から、暴力の即時停止、関係者の解放、民主的政治体制の早期回復をミャンマー国軍に強く求めている旨述べ、事態の解決に向けた国際社会の連携の重要性で一致しました。