報道発表
日・モンゴル外相会談
平成25年6月11日


本11日午後4時55分から約30分間、岸田文雄外務大臣は、訪日中のロブサンワンダン・ボルド・モンゴル外務大臣(H. E. Mr. Luvsanvandan Bold, Minister for Foreign Affairs of Mongolia)との間で日・モンゴル外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 岸田外務大臣から、ボルド大臣の訪問を歓迎するとともに、安倍晋三内閣総理大臣のモンゴル訪問をはじめ両国間のハイレベル交流が盛んに行われているモメンタムを活かし、「戦略的パートナーシップ」の深化に向け、ボルド大臣と協力したい旨述べました。また、岸田大臣から、ノロブ・アルタンホヤグ・モンゴル首相の訪日に向け調整を進めたい、重層的かつ戦略的に対話を積み重ねたい旨述べました。
- ボルド外務大臣からは、安倍総理の3月のモンゴル訪問は歴史的訪問であり、両国関係を強化するものであった、安倍総理の提起された「3つの精神」に基づき二国間関係を発展させていきたい、双方の互恵的強力を進め「エルチ・イニシアティブ」を実現することを重視している、アルタンホヤグ首相の今年の訪日に向けて調整を進めて行きたい旨述べました。
- また、双方は、拉致問題を含む北朝鮮問題について協力をしていくことで一致した他、その他の地域・国際情勢、文化・人的交流の促進等についても意見交換を行いました。
(参考1)「3つの精神」
安倍総理が3月のモンゴル訪問直前にモンゴル主要紙に掲載した寄稿文で言及した、良好な日モンゴル関係の基礎となる精神。(1)自由・民主の精神、(2)平和の精神、(3)助け合いの精神の3つからなる。
(参考2)「エルチ・イニシアティブ」
両国で活力ある経済を実現するため、(1)投資環境の整備と、(2)持続可能な経済発展への協力を2本柱とした協力イニシアティブ。安倍総理がモンゴル訪問時にアルタンホヤグ首相との首脳会談で提案。「エルチ」はモンゴル語で「活力」を意味し、活力ある経済を含意。