報道発表

エチオピアに対する無償資金協力「第四次幹線道路改修計画(2/2期)」及び「アムハラ州南部地方小都市給水計画」に関する書簡の交換

平成25年6月10日
  1.  本10日(現地時間同日),エチオピア連邦民主共和国の首都アディス・アベバにおいて,我が方岸野博之駐エチオピア大使と先方アーメド・シデ財務経済開発担当国務大臣(Ahmed Shide, State Minister of Finance and Economic Development)との間で,以下2件の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。
  2. 各案件の概要は以下のとおりです。

    (1)「第四次幹線道路改修計画(2/2期)」(供与限度額:75.21億円)
    ア この協力は,エチオピアの幹線道路である国道三号線(全長988km)の未改修区間(65.5km)を整備するものです。
    イ 内陸国である同国では輸送の大部分を陸路に頼っており,この国道三号線は,首都アディス・アベバから同国穀倉地帯を通り隣国スーダンへと繋がり,地方の農産地と中央の市場を結ぶ重要な幹線道路となっています。しかしながら,この協力の対象区間では,雨期には道路の冠水により,交通が度々遮断されており,食料の安定供給を含む同国の円滑な物流や経済発展の阻害要因ともなっています。
    ウ この協力により,国道三号線が全線にわたり整備され,年間を通じて安全な交通が可能となり,エチオピア経済の発展や食料事情の改善に寄与することが期待されます。

    (2)「アムハラ州南部地方小都市給水計画」(供与限度額:6.33億円)
    ア この協力は,エチオピア国内で2番目に人口の多いアムハラ州の南部地方の小都市の給水施設の整備を行うものです。
    イ エチオピアの地方小都市では,人口増加に伴い増加している給水需要が高まる一方であり,特にアムハラ州は,昨今増加した人口に対し給水施設の整備が追いついていない状況となっています。給水率が低いことが,生活用水の確保のみならず,基礎教育や保健医療等の社会全般において,貧困を助長する一因となっています。
    ウ この協力により,アムハラ州南部地方小都市の給水率が高まり,住民の生活水準の改善に寄与することが期待されます。

  3.  我が国は,2013年6月の第5回アフリカ開発会議(TICAD V)等において,アフリカにおけるインフラ整備及び安全な水へのアクセス改善への支援を表明しており,これらの協力はそれを具体化するものです。

(参考)
 エチオピアは,面積109.7万平方キロメートル,人口8,295万人(2010年,世銀),人口1人当たりのGNI(国民総所得)390米ドル(2010年,世銀)。


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