報道発表

鈴木外務副大臣とエジプト野党幹部との会談

平成25年6月10日

 本10日正午から約1時間半,鈴木俊一外務副大臣は,訪日中のエジプト野党幹部6名と昼食を共にしながら会談したところ,概要は以下のとおりです。

  1.  鈴木副大臣から,我が国は,歴史的な政治変革を成し遂げた新生エジプトにおける市民の自由と平等,人権,民主主義の伸長を期待しており,この面で政府のみならず野党勢力を含めた更なる努力の継続を期待する,民主政治においては,全ての政党が選挙に参加し,新議会に正統性を与えることがその後の政治プロセスを円滑にし,政治的な安定につながっていくので,次期代議院選挙には全ての政治勢力の参加が重要である旨述べました。
  2.  これに対しエジプト野党幹部側から,日本がエジプトの野党を含めた政治勢力とバランスのとれた関係構築に努めていることを評価する,野党勢力としては,特定の政党が権力を独占するのではなく,エジプト国民の民意が幅広く反映されるような形での憲法改正,議会・大統領選挙の実施等を通じ民主化プロセスの進展に貢献していく旨述べました。
  3.  また,鈴木副大臣から,我が国は,長年ODA等により,エジプトの経済発展に貢献してきており,今後も,中東・アフリカの安定と繁栄の要であるエジプトの民主化努力への支援を継続していく,代議院発足後には,両国間の議員交流を活発化させるべく努力していきたい旨述べたのに対し,エジプト野党幹部側から,日本には現在のエジプトの政治的紛争に関係なく,貧困や経済開発等の問題の克服のための支援をお願いしたい,両国議員間の関係強化に共に取り組んでいきたい旨が述べられました。

【参考:エジプト野党幹部訪問団】
サイイド・アブドゥルアール 「タガンマア党」(リベラル・左派)党首
バッセル・アーディル    「ドゥストゥール(憲法)党」(リベラル)報道官
マーガレット・アザル    「自由エジプト人党」(リベラル)幹事長
バッセム・カーメル     「社会民主党」(リベラル)報道官
マアスーム・マルズーク   「エジプト人民潮流」(左派)外務委員会委員長
イッサーム・シーハ  「新ワフド党」(リベラル)最高委員会委員兼党法律顧問


報道発表へ戻る