報道発表
岸田外務大臣とトンルン・シースリット・ラオス副首相兼外務大臣の会談
平成25年5月23日



本23日午後6時から,岸田文雄外務大臣は,来日中のトンルン・シースリット・ラオス副首相兼外務大臣(H.E. Dr. Thongloun Sisoulith, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Lao People’s Democratic Republic)との間で,「ナムグム第一発電所拡張計画」,「人材育成奨学計画」及び「タケク上水道拡張計画」にかかわる交換公文署名式を行った後,約20分間会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,岸田大臣より,トンルン副首相兼外務大臣の来日を歓迎し,ラオスは,メコン地域の中心に位置し,地域の安定と発展に重要な国であり,ラオスとの「包括的パートナーシップ」を強化していきたい旨述べました。
これに対し,トンルン副首相兼外相は,今回の訪日に際しての上記署名式の実施に謝意を示しつつ,岸田大臣と共に,両国間の交流を強化していきたい旨述べました。 - トンルン副首相は,2015年の日ラオス外交関係60周年を両国で祝いたいと述べました。更に,トンルン副首相は,我が国からの支援は,ラオスの貧困削減に貢献しているとして謝意を表明し,ラオスが重視する工業団地やビエンチャン都市開発等への支援の要請がありました。
これに対して岸田大臣は,外交関係設立60周年を両国で祝いたい旨述べ,要請があった各案件についても,しっかり検討していく旨述べました。 その上で,岸田大臣は,我が国政府として日本企業が管理・運営を行うビエンチャン国際空港のターミナル拡張計画を,円借款による実施を視野に入れた官民連携事業と認定した旨伝えつつ,ラオスのMDGs達成についても引き続き支援する旨述べつつ,防衛交流や民間経済関係も促進していきたい旨述べました。 - 岸田大臣とトンルン副首相兼外相は,アジア太平洋地域情勢についても意見交換を行いました。