報道発表

「宇宙活動に関する国際行動規範」に関する第1回オープンエンド協議の開催

平成25年5月15日
  1.  5月16日及び17日の両日、ウクライナの首都キエフにおいて、欧州連合(EU)主催により、「宇宙活動に関する国際行動規範」に関する第1回オープンエンド協議が開催されます。
  2.  この協議には、日本からは山﨑和之総合外交政策局参事官(大使)他が出席する予定です。
  3.  この協議は、我が国を含め、すべての国連加盟国に開かれた会議であり、「宇宙活動に関する国際行動規範」に関する多国間の協議を本格化する初めての会合です。

(参考)宇宙活動に関する国際行動規範案

(1) 2008年にEUによって提唱され(国際行動規範案の最新版は2010年9月付改訂版。)、スペースデブリ(宇宙ゴミ)の発生を防止し、安全な宇宙環境を実現することを目的としている。具体的には、宇宙物体同士の事故等の干渉可能性を最小化すること、宇宙物体の意図的な破壊を差し控えること、宇宙物体への危険な接近をもたらす可能性のある運用予定・軌道変更・再突入等のリスクを通報すること、他国による違反の可能性がある場合に協議を要請すること等に国際行動規範案は言及している。

(2) 日本は、2012年1月に、EUが主導してきたイニシアティブを歓迎し、宇宙活動に関する国際的行動規範策定に関する議論に本格的に参加していくことを表明している。

(3) オープンエンド協議とは、結論を予断しない形で各国からの幅広い参加と議論を歓迎する意図での呼称。今後、EUは、2~3回程度のオープンエンド協議を開催した後、2014年を目途に外交会議を開催して各国代表の署名を得て採択したい意向。


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