報道発表

キリバス共和国に対する医療関連機材供与(無償資金協力「経済社会開発計画」)に関する書簡の署名・交換

令和5年10月10日

 10月10日(現地時間同日)、キリバス共和国の首都タラワにおいて、池田博次在キリバス共和国日本国臨時代理大使と、シンテ・イシンテアン・キリバス共和国保健・医療サービス大臣(Hon. Dr. Tinte ITINTEANG, Minister for Health and Medical Services of the Republic of Kiribati)との間で、医療関連機材供与のための無償資金協力(「経済社会開発計画」(限度額1.50億円))に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. キリバスでは、基礎的な保健・医療体制が不十分で、関連機材も不足していることから、住民が適切な診断や医療サービスを受けることができないため、保健・医療体制の強化が喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、キリバス政府に対し、日本企業製品を含む医療関連機材(病院用ベッド、超音波診断装置等)を供与することにより、同国の保健医療サービスの質の向上を図り、もって社会の安定化を通じた同国の経済社会開発に貢献します。
  3. 我が国は、2021年7月に開催した第9回太平洋・島サミットにおいて、「新型コロナウイルスへの対応と回復」を今後3年間の重点分野として表明しており、本件協力は、同表明を具現化するものでもあります。
(参考1)キリバス共和国基礎データ

 キリバス共和国の面積は約730平方キロメートル(対馬とほぼ同じ大きさ)、人口は約12.8万人(2021年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は2,750米ドル(2021年、世界銀行)。

(参考2)第9回太平洋・島サミット

 2021年7月2日、テレビ会議方式により、菅義偉内閣総理大臣(当時)とカウセア・ナタノ・ツバル首相(Hon. Kausea NATANO, Prime Minister of Tuvalu)の共同議長の下、第9回太平洋・島サミット(The Ninth Pacific Islands Leaders Meeting:PALM9)が開催され、日本、島嶼14か国(ツバル、クック諸島、フィジー、キリバス、マーシャル、ミクロネシア、ナウル、ニウエ、パラオ、パプアニューギニア、サモア、ソロモン、トンガ、バヌアツ)、豪州、ニュージーランドに加え、ニューカレドニア及び仏領ポリネシアの2地域を含む19か国・地域の首脳等が参加した。キリバスからは、マーマウ大統領が参加した。

 我が国は、PALM9において、「太平洋のキズナ政策」の下、(1)新型コロナへの対応と回復、(2)法の支配に基づく持続可能な海洋、(3)気候変動・防災、(4)持続可能で強靱な経済発展の基盤強化、(5)人的交流・人材育成の5つを重点分野とし、今後3年間に、しっかりとした開発協力の継続と5,500人以上の人材交流・人材育成を実施することを表明した。


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