報道発表
東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水に関する香港特別行政区政府向け説明会の開催(結果)
令和5年7月12日
7月12日、東京電力福島第一原子力発電所(東電福島第一原発)のALPS処理水に関する香港特別行政区政府向け説明会を実施しました。日本側から、海部篤外務省軍縮不拡散・科学部長、岡田健一在香港総領事、湯本啓市経済産業省資源エネルギー庁原子力事故災害対処審議官、道野英司・農林水産省輸出・国際局審議官のほか、外務省、農林水産省、経済産業省から、また、香港側から陳国基政務長官、謝展寰環境生態局局長が参加しました。
- 説明会では、日本側からALPS処理水の取扱いに関するこれまでの取組を改めて説明するとともに、今月4日に公表されたIAEA包括報告書を含めIAEAレビューの内容・結果に関して情報提供を行い、香港側との間で質疑応答を行いました。
- また、日本側から日本産食品の安全性は確保されていることを改めて説明し、香港が現在実施している日本産食品・農産物に対する輸入規制を早期に撤廃し、また、ALPS処理水放出に伴った更なる規制措置を行うべきではない旨強く要請するとともに、科学的根拠に基づく対応を求めました。
- 双方は、引き続き関係当局間で関連の意思疎通を行っていくことで一致しました。
- 日本としては、今後も関係省庁等が一体となって、ALPS処理水の安全性や東電福島第一原発の状況についての情報を国際社会に対して透明性をもって丁寧に説明していきます。
(参考)ALPS処理水
ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について、安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈され、トリチウムを含む全ての放射性物質について安全に関する規制基準値を大幅に下回るレベルにした上で、海洋放出されることが想定されている。