報道発表
上川外務大臣とイン・カナダ輸出促進・国際貿易・経済開発担当大臣との会談
令和5年10月28日


10月28日、午前11時35分から約45分間、上川陽子外務大臣は、大阪において、G7大阪・堺貿易大臣会合出席のため訪日中のメアリー・イン・カナダ輸出促進・国際貿易・経済開発担当大臣(The Honourable Mary Ng, Minister of Export Promotion, International Trade and Economic Development of Canada)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、イン大臣の訪日への歓迎の意を示したのに対し、イン大臣から、上川大臣の就任への祝意が述べられ、特に同じ女性大臣として緊密に協力していくことを楽しみにしている旨の発言がありました。また、上川大臣から、イン大臣が率いる今般のカナダ貿易ミッション(「チームカナダ」)の訪日を通してモメンタムを高め、二国間の経済関係が更に前進することを期待する旨述べました。
- 両大臣は、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)実現に向けた協力関係を一層強化していくことを確認し、昨年日加両国で発表した「FOIPに資する日加アクションプラン」の着実な取組を歓迎しました。特に、同アクションプランに含まれる女性・平和・安全保障(WPS)に関する連携強化や、カナダの女性起業家支援の取組も踏まえた連携を進めていくことで一致しました。
- また、両大臣は、重要鉱物資源のサプライチェーンの強靱化を含め、両国の経済安全保障に資する二国間協力を一層進展させること、WTO改革等について意見交換を行い、連携していくことで一致しました。
- イン大臣から、ALPS処理水の海洋放出に関する日本の立場について支持が表明され、両大臣は、輸入規制措置等について科学的根拠に基づく冷静な対応が必要であるとの点で一致しました。最後に、上川大臣から、2025年大阪・関西万博の成功に向けて協力していきたい旨述べ、イン大臣からは、1970年、アジアで初めての万博が開催された大阪で再び万博が開催されることは個人的に感慨深いと述べ、両者はその成功に向け協力していくことを確認しました。