報道発表
日・ノルウェー外相テレビ会談
令和4年3月22日
3月22日、午後9時から約30分間、林芳正外務大臣は、アニケン・ヴィットフェルト・ノルウェー王国外務大臣(H.E.Ms. Anniken HUITFELDT, Minister of Foreign Affairs of the Kingdom of Norway)とテレビ会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、基本的価値を共有する重要なパートナーであり、安保理非常任理事国であるノルウェーと「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けて協力していきたい旨述べ、両大臣で、ウクライナ情勢やアジア情勢の意見交換をするとともに、二国間関係の一層の発展や国際場裡での連携について一致しました。
- ウクライナ情勢に関し、両大臣は、ロシアによるウクライナ侵略は、ウクライナの主権及び領土一体性を侵害し、国際法の深刻な違反、力による一方的現状変更であるとの認識で一致し、東アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがすロシアによる侵略を強く非難しました。また、林大臣から、ロシア軍の攻撃により民間人が多数死傷していることは断じて許せない、東日本大震災で深刻な原発事故を経験した日本として、原子力発電所を攻撃する蛮行は断じて認められない、唯一の戦争被爆国である日本として核による威嚇も使用もあってはならないと考えている旨述べました。更に、林大臣から、ロシア及びベラルーシに対して強力な制裁措置を講じ、日本もICCの捜査を支持していること、避難民の受入れ、人道支援や自衛隊物資の提供等のウクライナ支援につき説明しました。ヴィットフェルト大臣からは、日本の取組を高く評価するとともに、同志国の連携を強化していく必要がある旨発言がありました。
- 両大臣は捕鯨を含む二国間及び国際機関を通じた協力を一層強化していくことを確認しました。林大臣から、2025年大阪・関西万博の参加表明を求めました。また、林大臣から、日本産食品に対する輸入規制撤廃に関し、欧州内での理解促進についてノルウェーの協力を求めました。ヴィットフェルト大臣から二国間関係を更に強化してきたい旨発言がありました。