報道発表
日・EU外相電話会談
令和3年12月6日
12月6日、午後7時から約20分間、林芳正外務大臣は、ジョセップ・ボレル・フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(H.E. Mr. Josep Borrell Fontelles, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)との間で電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、林大臣から、日・EU関係は、日・EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)及び経済連携協定(EPA)によりこれまでになく緊密であり、ボレル上級代表と協力して、更に発展させたい旨述べました。これに対し、ボレル上級代表から、林大臣の外務大臣就任への祝意を表するとともに、「グリーン・アライアンス」を含む日・EU協力の更なる進展に向けて、今後共に取り組みたい旨述べました。
- 林大臣から、EUの「インド太平洋戦略に関する共同コミュニケーション」を歓迎するとともに、12月に発表されたEUの「グローバル・ゲートウェイ」を、持続可能な開発、質の高いインフラ支援を目指すものとして評価する旨述べました。これに対し、ボレル上級代表から、安全保障・防衛、連結性、サプライチェーンを含む経済安全保障といった幅広い分野で日本との協力を進めていきたい旨述べ、両者は、これらの分野で日・EU協力を着実に進めていくことで一致しました。
- 両者は、東シナ海・南シナ海における力による一方的な現状変更の試みに強く反対することで一致しました。また、両者は、北朝鮮の核・ミサイル活動を含め、北朝鮮情勢についても意見交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き連携していくことを確認しました。
- 両者は、オミクロン株発生という新たな状況の下、新型コロナ対応について、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また、林大臣から、EUによる日本産食品輸入規制の早期撤廃を求めました。