報道発表
日米交流の促進・相互理解の増進のためのプロジェクトの実施(結果)
令和3年11月8日

11月6日及び7日、山口県岩国市(米海兵隊岩国飛行場内)にて「日米交流の促進・相互理解の増進のためのプロジェクト」(Youth Exchange Program: YEP)の今年度の第三回目事業が開催されたところ、概要は以下のとおりです。
1 「日米交流の促進・相互理解の増進のためのプロジェクト」の狙い
在日米軍施設・区域が所在する地域において、地元の日本人の中高生と在日米軍関係者の子息である米国人の中高生が、文化・教育交流を通じて、相互理解を深めるとともに、国際社会で活躍する人材を育成することを目的としています。
今般開催された岩国市での事業では、「日米友好をテーマにした旗及びご当地キャラクター」をテーマに、日米の中高生約30名が交流しました。
2 概要
- (1)開会式(1日目:11月6日(土))
日本側から小田原潔外務副大臣が、米側からトーマス・ブレイディ米国防省教育本部(DoDEA)理事長及びジェームズ・B・ウェロンズ在日米軍副司令官が出席し、それぞれ概要以下のとおり挨拶しました。 - (ア)小田原副大臣
岩国と言えば錦帯橋が有名ですが、是非、皆さんには、日米をつなぐ、錦帯橋のような強固な架け橋になってもらいたいと思います。このプログラムを通じて友情を深め、その経験を人生に生かしていくことを期待しています。(挨拶の動画はこちらをクリック)
- (イ)ブレイディ理事長
この体験を通して育んだ友情は、皆さんの一生の良き思い出になるでしょう。お互いの理解が深まるほど、誰にとっても良い世界を作り上げていくことの重要性に気付くでしょう。 - (ウ)ウェロンズ副司令官
異文化間の交流を深めていくと、他者の言葉に耳を傾けることが重要で、一見異質に感じていても、意外と相手との共通点が多いことに気付きます。新たな時代の課題にも対応できる視座を身につけていくことを期待しています。
開会式にて挨拶を行う小田原副大臣
開会式にて挨拶を行うブレイディ理事長
開会式にて挨拶を行うウェロンズ副司令官 - (2)学生によるプレゼンテーション
- (ア)1日目:11月6日(土)
学生たちは、グループに分かれ、日米友好関係のさらなる発展といった願いを込めて旗をデザインし、英語及び日本語でプレゼンテーションを行いました。
学生と交流する小田原副大臣 - (イ)2日目:11月7日(日)
学生たちは「日米友好をテーマにしたご当地キャラクター」をテーマに、様々なアイディアを出し合い、岩国市を広報するためのオリジナルのご当地キャラクターを考え、英語及び日本語でプレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションを行う学生達
- (3)閉会式(2日目:11月7日(日))
日本側から福田良彦岩国市長が、米側からシャンカー・ラオ在福岡米国領事及びランス・ルイス米海兵隊岩国飛行場司令官が出席し、それぞれ概要以下のとおり挨拶しました。 - (ア)福田市長
岩国に住む日米の皆様が、相互理解を図り友好を深めることは、本市が目指す「誰もが住みやすいまちづくり」にもつながるものと考えています。ここで得た経験を皆さんの財産として今後の夢や目標に生かされることを願っています。 - (イ)ラオ領事
この60年間、日米両国の民主主義は発展し、文化や人とのつながりも深まってきました。本事業に参加することで、日米の次世代を担う皆さんは、絆を深め、新たな課題を共に解決していくための力を養ったことでしょう。 - (ウ)ルイス司令官
日米の友情は強く、特に岩国ではそれが顕著です。この交流事業の成功はその絆の証とも言えるでしょう。新型コロナの影響で交流が停滞していましたが、今回の事業をきっかけに、基地内外の交流が再び軌道に残ることを願っています。
福田市長から表彰を受ける学生たち
ルイス司令官から表彰を受ける学生たち
ラオ領事から表彰を受ける学生たち
3 参加した日米学生の感想 (一部紹介)
- 普段岩国で生活していますが、なかなか米国の方と話す機会がなかったため、彼らと交流する良い機会となりました。今回のイベントをきっかけに、留学したいという思いが芽生えました。(日本側参加者)
- とても楽しく、今後、またこのような機会があれば、是非参加したいと思いました。日本人の友達ができ、これからもその関係を大切にしていきたいと思います。(米国側参加者)
(参考1)実施形態
- 共催:外務省、米国防省教育部(Department of Defense Education Activity: DoDEA)
- 開催協力:米海兵隊岩国飛行場、山口県岩国市教育委員会
(参考2)