報道発表
日・ベトナム外相電話会談
令和3年4月27日
4月27日、午後4時30分頃から約45分間、茂木敏充外務大臣は、ブイ・タイン・ソン・ベトナム社会主義共和国外務大臣(H.E. Mr. Bui Thanh Son, Minister of Foreign Affairs of the Socialist Republic of Vietnam)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、茂木大臣は、ソン大臣の外相就任に祝意を伝えました。これに対し、ソン外相から謝意が述べられました。両外相は、共に史上最良の日越関係を更に力強く発展させていくことで一致しました。
- 茂木大臣から、ベトナムは「自由で開かれたインド太平洋」を実現するための重要なパートナーであり、地域が直面する問題の解決やベトナムの経済発展のために、引き続き協力していきたい旨述べました。その上で、茂木大臣から、新型コロナウイルス感染症対策のためのコールド・チェーン整備や海洋調査船の供与を含む無償資金協力について言及し、ODAを通じてベトナムの社会経済開発を支援していく旨述べました。また、技能実習生等のベトナム人材は将来の両国の架け橋になる存在であると伝え、コロナ禍において帰国を希望しながら帰国できない在日ベトナム人の帰国に向けて、ベトナム政府の協力を要請しました。これに対し、ソン外相は、日本からの支援に対して謝意を表明するとともに、新型コロナウイルス対策を含む幅広い分野での二国間関係強化に向け両国で引き続き連携していきたい旨述べました。
- 両外相は地域情勢について意見交換を行いました。両外相は、東シナ海・南シナ海情勢について、踏み込んだ意見交換を行いました。その中で、茂木大臣から力による一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念を表明しました。また、両外相は、ミャンマー情勢について、深刻な懸念を共有するとともに、先般開催されたASEANリーダーズ・ミーティングにて発表された「5つのコンセンサス」を歓迎し、引き続き事態打開に向けて協力していくことで一致しました。また、北朝鮮への対応等についても協力していくことを確認し、拉致問題の解決に向け支持を得ました。
- 両外相は、両国が幅広い分野で一層緊密に連携していくことで一致しました。