報道発表
マラウイに対する無償資金協力「ドマシ教員養成大学拡張計画」に関する書簡の交換
令和3年3月23日
3月23日(現地時間同日)、マラウイ共和国の首都リロングウェにおいて、我が方、岩切敏駐マラウイ共和国日本国特命全権大使と先方フェリックス・ムルス財務大臣(Hon. Mr. Felix Mlusu, Minister of Finance)との間で、2017年6月28日署名・交換済みの無償資金協力「ドマシ教員養成大学拡張計画」(19億4,700万円)について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う工期延長等の事情から、贈与の限度額を23億900万円に変更することに関する書簡の交換が行われました。
- この計画は、3年制のドマシ教員養成校を4年制に編成し、大学に格上げするための施設及び機材の整備を行うことを目的としています。マラウイでは、1994年に初等教育を無償化した結果、初等教育就学者数が急増し、それに伴い中等教育就学者数も増加傾向にあります。中等教育就学者の増加を受け、マラウイ政府は中等学校の教員不足を補うため、初等教育教員を中等教育教員として再配置を行ってきましたが、本来中等教育を教える資格を有する教員は中等学校教員全体の約5割に留まっています。この計画により、質の高い中等有資格教員の体系的な養成を図り、それによってマラウイの教育の質の向上に寄与することが期待されます。
- 我が国は第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「質の高い教育」の提供を通じた理数科教育の拡充や学習環境の改善を表明しており、この協力は同表明を具現化するものです。
(参考)マラウイ共和国基礎データ
マラウイの面積は約11.8万平方キロメートル(日本の約1/3)、人口1,862万人(2019年:世銀)、一人あたりGNI(国民総所得)は380米ドル(2019年、世界銀行)。