報道発表

モザンビーク共和国に対する国内避難民への給水・衛生状況の改善のための支援(無償資金協力)

令和3年3月18日

 3月18日(現地時間同日)、モザンビーク共和国の首都マプト市において、我が方、木村元駐モザンビーク共和国日本国特命全権大使と先方ヴェロニカ・ナタニエル・マカモ・デリョーヴォ外務協力大臣(H.E. Ms. Verónica Nataniel Macamo Dlhovo, Minister of Foreign Affairs and Cooperation of the Republic of Mozambique)との間で、供与額5億円の給水関連機材の無償資金協力(「経済社会開発計画」)に関する書簡の交換が行われました。

  1. モザンビークにおいては、2019年秋頃から同国北部において、武装集団による襲撃事件が頻発し、治安が極度に悪化しており、50万人規模の国内避難民が発生しています。これらの国内避難民を受け入れている地域では、急激な人口増加に対して既存の給水システムが対応できず問題となっています。
  2. 本計画は、モザンビークに対し、給水関連機材(車載式浄水装置等)を供与し、安全な水の確保を支援することで、川などの不衛生な水の摂取が原因で病気になる避難民の数を減らすとともに、避難民の増加により水の供給が滞っている地元住民に対する水供給を元の水準に戻すことにつながり、もって同国における人間の安全保障の推進を図るものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の3本の柱の1つである「平和と安定」に基づき、「人道と開発の連携を念頭に置いた、難民・避難民及び受け入れコミュニティに対する緊急・人道支援」を表明しており、この計画は同表明を具体化するものです。
(参考)モザンビーク共和国基礎データ

 モザンビーク共和国の面積は約79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は約3,036万人(世界銀行、2019年)、一人当たりGNI(国民総所得)は480米ドル(世界銀行、2019年)。


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