報道発表

「中央アジア+日本」対話・第11回東京対話の開催(結果)

平成30年7月3日

1 本3日,外務省において,「中央アジア+日本」対話・第11回東京対話「中央アジアの地域協力と地域安全保障の戦略的展望」が開催されました。

2 東京対話は,日本と中央アジア5か国(ウズベキスタン,カザフスタン,キルギス,タジキスタン,トルクメニスタン)の協力を促進するための枠組みである「中央アジア+日本」対話の一環として,有識者・専門家の参加を得て実施されるシンポジウムです。

3 今回の東京対話では,冒頭,相木俊宏・中央アジア担当外務省特別代表(大使)から中央アジア地域における最近の地域協力への機運の盛り上がり等に言及しつつ,この地域の安全保障等の諸問題について有意義な議論が行われることを期待する旨述べました。

4 中央アジア各国の参加者5名からは,それぞれ各国における地域協力の現状や今後の課題について発表がなされたほか,アフガニスタン情勢や中東情勢が中央アジア地域に及ぼしうる影響等について,日本側パネリストも交えて活発な議論が行われました。

[参考1]「中央アジア+日本」対話(“Central Asia plus Japan” Dialogue)
 2004年8月,日本と中央アジア諸国の対話・協力の枠組みとして発足。日本は,中央アジアが,開かれ安定した地域として発展していくために,域内国が共通の課題に共同で対処することが不可欠であるとの考えから,同対話を通じて中央アジアの地域協力を後押ししてきた。同対話の枠組みでこれまでに外相会合を6回,高級実務者会合(SOM)を12回,知的対話(東京対話)を10回開催。

[参考2]過去の東京対話実施実績と開催テーマ

    第1回(2006年3月)中央アジア地域統合の展望,中央アジアと域外国の関係
    第2回(2007年1月)水資源と電力を巡る中央アジア地域協力の展望,
    中央アジアのエネルギー資源供給ルート多角化の展望
    第3回(2009年2月)中央アジアの土壌をめぐる環境協力,
    気候変動問題が中央アジア地域の環境に与える影響と対策
    第4回(2010年2月)中央アジア地域における今後の物流インフラ整備
    第5回(2012年3月)中央アジアの貿易投資促進における地域協力の役割(ASEANの経験を踏まえて)
    第6回(2014年3月)中央アジアにおける農業を通じた地域の発展
    第7回(2015年3月)中央アジア・シンポジウム
    第8回(2016年3月)中央アジアにおける連結性改善に向けた課題と地域協力の可能性
    第9回(2016年9月)知られざる中央アジア
    第10回(2017年8月)日・中央アジア関係の今と未来を展望する

報道発表へ戻る