報道発表
セス国連訓練調査研究所事務局長による中根外務副大臣表敬


本26日午後5時10分から約20分間,中根一幸外務副大臣は,訪日中のニキル・セス国連訓練調査研究所(UNITAR)事務局長(Mr. Nikhil Seth, Executive Director, United Nations Institute for Training and Research)による表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,中根副大臣から,UNITAR広島事務所の尽力により日・UNITAR間の協力関係が強化されていることは喜ばしい旨述べるとともに,人造りは国造りの基本であり,地球規模課題に効果的に取り組んでいくためにも人材育成の専門集団であるUNITARとの連携を一層強化したい旨述べました。また,日本が国内外で積極的に推進している持続可能な開発目標(SDGs)の実施や,UNITAR広島事務所を通じた紛争後国家における復興,核軍縮・不拡散及び女性を対象とした津波防災の各分野における人材育成において引き続き協力していきたい旨述べるとともに,UNITARにおける邦人職員の増員・昇進に関する一層の協力を要請しました。
2 これに対し,セス事務局長から,UNITARの活動に対する日本政府の長年にわたる支援につき感謝の意が述べられるとともに,広島事務所を通じた既存の協力を強化しつつ,島嶼国を含むアジア及びアフリカ地域の後発開発途上国における人材育成やSDGsの実施において日本政府と一層連携していきたい旨述べました。また,UNITARの正規職員のうち邦人職員は比較的高い比率を占めているのみならず,皆優秀な職員であり,邦人職員の増員・昇進に向けて協力していきたい旨述べました。
[参考]国連訓練調査研究所(UNITAR)
1965年に設立。国連自体の能率を高め,平和と安全の維持及び経済社会開発を図ることを目的とし,主に開発途上国の行政官や国連・専門機関職員等の研修及び国連の機能・目的に関連する調査を行うことを主な任務としている。事務局本部はスイス・ジュネーブに所在し,広島事務所は2003年に中国・四国地方唯一の国際機関として設置。