報道発表
国際司法裁判所裁判官補欠選挙における候補としての岩澤雄司氏の指名決定
平成30年2月23日
1 小和田恆・国際司法裁判所(ICJ)裁判官によるICJ所長への辞表の提出に伴い,今後,国連において行われる予定のICJ裁判官補欠選挙において,日本政府として,岩澤雄司・東京大学教授を我が国候補とすることを決定しました。
2 岩澤氏は,国際的に認められた国際法の専門家であるとともに,自由権規約委員会委員長やアジア開発銀行行政裁判所裁判官等の豊富な国際法分野での実務経験を有します。
3 ICJの重要性に鑑み,今後,各国に対して積極的に支持要請を行っていく方針です。
(注)ICJ裁判官選挙の候補者の指名は,各国政府ではなく,国際紛争の平和的処理に関する1907年のヘーグ条約に基づく常設仲裁裁判所国別裁判官団が行うことになっている(国際司法裁判所規程第4条。日本の裁判官団は,小和田恆ICJ裁判官,柳井俊二国際海洋法裁判所裁判官,村瀬信也上智大学名誉教授,薬師寺公夫立命館大学教授の四名。)。上記日本政府の決定は,日本の常設仲裁裁判所国別裁判官団の判断を踏まえて行ったもの。