報道発表

1　10月9日（現地時間同日），イタリア共和国のローマにおいて，我が方片上慶一駐イタリア大使と先方デイビッド・M・ビーズリー国連世界食糧計画（WFP）事務局長（Mr. David M. Beasley,Executive Director, the United Nations World Food Programme）との間で，南スーダンに対するWFPを通じた食糧援助として，総額3億2,000万円の無償資金協力に関する書簡の交換が行われました。

2　南スーダンでは，不安定な政治・治安・経済情勢が継続しており，食料不足が深刻化し，これまでに約190万人の国内避難民が発生しています。本年2月にはアントニオ・グテーレス国連事務総長による飢饉に関する緊急アピールが発出され，同国への食料支援が呼びかけられました。

3　今回の協力は，南スーダン政府の要請を踏まえ，WFPを通じ，食料を供与することにより，同国の食料安全保障を改善し，開発課題の解決に寄与すること等を目的として実施するものです。

4　我が国は，2016年8月に開催した第6回アフリカ開発会議（TICAD VI）において，アフリカにおける食料安全保障の促進を表明（PDF）しており，この協力は同表明を具体化するものです。