報道発表

タラバーニー前イラク大統領逝去に際しての
河野大臣発ジャアファリー・イラク外務大臣宛弔電の発出

平成29年10月4日

 10月3日(現地時間同日),ドイツにおいて,ジャーラール・タラバーニー前イラク共和国大統領(Mr. Jalal Talabani, former President of the Republic of Iraq)が逝去したことを受け,本4日,河野太郎大臣からイブラヒーム・ジャアファリー・イラク共和国外務大臣(Dr. Ibrahim Al-Jaafari, Minister for Foreign Affairs, the Republic of Iraq)に対して,以下の弔電を発出しました。

1 タラバーニー前大統領の逝去の報に接し,私は閣下及びイラク共和国国民と深い悲しみを共有いたします。ここに,日本国政府と国民を代表して,タラバーニー家の御遺族を始め,イラク政府と国民の皆さまに対し,謹んで哀悼の意を表します。

2 タラバーニー前大統領は,戦後の難しい時期における,新生統一イラクの核として,大統領の責務を果たされました。戦後のイラクの復興に協力してきた日本国とイラクの関係の発展に尽力されたタラバーニー前大統領に,改めて心から敬意を表します。

3 タラバーニー前大統領の御冥福を心からお祈りするとともに,イラク政府と国民がこの悲しみを一日も早く乗り越えることを念願してやみません。

平成29年10月4日
日本国外務大臣
河野太郎

(参考)
 イラク戦争でフセイン政権が崩壊した後,新生イラクの大統領を務めたクルド人のジャラール・タラバーニー氏(83歳)が,10月3日,入院先のドイツで死去。タラバーニー氏は,イラク北部に生まれ,1975年に「クルド愛国同盟」を結成。フセイン政権(当時)のクルド人弾圧に対する抵抗運動を展開。イラク戦争後,クルド人として初めてイラクの大統領を務めた(2005年から2014年)。


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