報道発表

ボリビアに対する無償資金協力に関する書簡の交換

平成29年10月4日

1 本4日(現地時間10月3日),ボリビア多民族国の首都ラパス市において,我が方古賀京子駐ボリビア大使と先方フェルナンド・ワナクニ・ママニ外務大臣(H.E. Mr. Fernando Huanacuni Mamani, Minister of Foreign Affairs)との間で,供与限度額16億9,800万円の無償資金協力「国道7号線道路防災対策計画」に関する書簡の交換が行われました。

2 内陸国のボリビアでは,農産物,生活必需品等の国内輸送の70%から80%を道路輸送に頼っており,周辺諸国との貿易についても主要な役割を担っています。しかしながら,ボリビアの厳しい地形や気候条件により,斜面崩壊,落石等の通行遮断や落橋などが頻発し,同国の経済活動や都市及び地方住民の生活に負の影響を与えています。

3 こうした状況を踏まえ,この計画は,同国内の幹線道路である国道7号線上に位置する大規模災害の可能性が高い5地点において,斜面崩壊及び土石流に対する対策工事等を実施するものです。この計画により,自然災害による通行障害の軽減を図り,地域経済の活性化及び地域住民の教育・医療等の公共サービスへのアクセス改善に寄与することが期待されます。

4 さらに,今回の無償資金協力は,我が国の気候変動分野における途上国支援策として実施するものでもあります。我が国は,2015年11月に「美しい星への行動2.0(ACE2.0)(PDF)別ウィンドウで開く」を発表し,2020年に官民合わせて約1兆3,000億円の気候変動対策支援を実施することを表明しています。我が国としては,ボリビアと引き続き気候変動分野で連携していきます。

(参考)ボリビア多民族国基礎データ
 ボリビア多民族国は,南米の内陸に位置する国であり,面積110万平方キロメートル(日本の約3倍),人口約1,082.5万人(2015年,ボリビア国家統計局),一人当たり国民総所得(GNI)は3,080米ドル(2015年,世界銀行)。


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