報道発表

河野外務大臣とタワドロス2世・コプト教皇との会談

平成29年8月29日
河野外務大臣とタワドロス2世・コプト教皇との会談1
河野外務大臣とタワドロス2世・コプト教皇との会談2
河野外務大臣とタワドロス2世・コプト教皇との会談3

 本29日,河野太郎外務大臣は,訪日中のタワドロス2世・アレキサンドリア 教皇・聖マルコ大主教管区総主教(コプト教皇)(H.H Tawadros II, Pope of Alexandria and Patriarch of Saint Mark Episcopate)と約25分間会談したところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,河野大臣から,タワドロス2世教皇の初訪日と京都における最初のコプト正教会の開堂を歓迎するとともに,コプト教徒を狙った卑劣なテロ事件を強く非難し,犠牲者と御遺族に哀悼の意を表したい旨述べた上で,教皇が宗教的な寛容性,宗教間融和の重要性を内外に発信されていることに敬意を表したい旨発言しました。

2 これに対し,タワドロス2世教皇から,今回の訪日を通じ,日本在住のコプト教信者と繋がりを持つことができた,日本の文化や歴史,近代化に憧憬の念を持っており,かねてから訪日を楽しみにしていた旨発言がありました。また,同教皇から,エジプト国民を弱体化させるテロを非難し,教育こそがエジプト発展の鍵であり,日本の教育分野でのこれまでの支援に感謝する旨発言がありました。

(参考)コプト教
 コプト教は,コプト正教会に属するキリスト教の一派。エジプトの人口(約9,300万人)の約1割を占めるとされ,エジプト国外にも信徒は多数存在。教皇は,コプト正教会の最上位であり,紀元後50年頃にエジプトを訪れた伝道使徒聖マルコの継承者とされる。タワドロス2世教皇は,2012年から第118代教皇として活動している。


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